ヨーネ・ファインド®
動物用体外診断用医薬品
IVD 
製品説明

ヨーネ病は、牛、綿羊、山羊等の反芻動物がヨーネ菌( Mycobacterium avium subsp. paratuberculosis )に感染して起こる家畜伝染病です。本キットを用いたリアルタイムPCR(インターカレーション法)により、ヨーネ菌病特異的DNAを検出することができます。
特長
- インターナルコントロールを使用するため、PCRの阻害による偽陰性の可能性を排除することができます。
- ウラシル-N-グリコシラーゼを添加することにより、キャリーオーバー防止処理を行うことができます。
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製品内容
  
 ヨーネ・ファインド® (200検体用)
| 構成品 | 容量 | 備考 | 
| 核酸増幅試薬 | 1,250 µL × 4本 |  | 
  | ウラシル-N-グリコシラーゼ | 50 µL × 1本 |  | 
| リボヌクレアーゼフリー水 | 1,250 µL × 4本 |  | 
  | インターナルコントロール | 200 µL × 1本 |  | 
  | 弱陽性コントロール | 300 µL × 1本 |  | 
  | 強陽性コントロール | 300 µL × 1本 |  | 
  | プライマーIS900-3 | 200 µL × 1本 |  | 
  | プライマーIS900-32 | 200 µL × 1本 |  | 
  | 陰性コントロール | 300 µL × 1本 |  | 
効能または効果
糞便中のヨーネ菌DNAを予備的に検出します。
貯蔵方法
貯蔵:-20℃
有効期間
製造後24か月間
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判定方法
以下の試験成立条件を全て満たし、かつ反応液の蛍光強度が上昇し、融解曲線解析において陽性解離温度の範囲内にピークを認める検体をヨーネ菌DNA陽性とします。陰性解離温度の範囲内にピークを認め、かつ陽性解離温度の範囲内にピークを認めない検体はヨーネ菌DNA陰性とします。陽性解離温度並びに陰性解離温度の範囲内の何れにもピークが認められない検体は判定不能とします。
試験成立条件:
- 強陽性コントロールは反応液の蛍光強度の上昇注1)が認められ、融解曲線解析(一次微分)におけるピークはリアルタイムPCR装置の所定の解離温度注2)(陽性解離温度)の範囲内に認める。
- 弱陽性コントロールは反応液の蛍光強度が上昇し、融解曲線解析(一次微分)におけるピークはリアルタイムPCR装置毎の所定の陽性およびインターナルコントロールの解離温度(陰性解離温度)の各範囲内に二峰性のピークを認める。
- 陰性コントロールは、蛍光強度の上昇を認め、融解曲線解析において陰性解離温度の範囲内にピークを認め、かつ陽性解離温度の範囲内にピークを認めない。
- 注1) 蛍光強度の上昇:横軸にサイクル数、縦軸に蛍光強度をプロットしたグラフにおいては、蛍光増幅の立ち上がりとして表示される。
- 注2) 解離温度:融解曲線解析におけるピークは温度上昇に伴う蛍光強度の減少を一次微分し、プラスマイナスを反転させたグラフであり、そのピーク位置を解離温度とする。
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使用上の注意
添付文書を熟読の上ご使用ください。
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Q & A
- 1.  ヨーネ・ファインドを使用するときの取扱い上の注意することは
- ・ 使用しない試薬は、既定の温度(-20 ℃)で保存すること。その際、-25 ℃以下にならないように注意すること。
 ・ 使用後の試薬は、直ちに既定の温度(-20 ℃ )に戻すこと。
 ・ 調製後の反応液は速やかに使用すること。
 ・ 直射日光、高温は本キットの品質に影響を与えるので避けること。
- 2.  残った試薬は次に新しく購入したキットの試薬と一緒に使用できるか
- 本キットは同一製造番号の試薬を用いた場合に、正確な結果が得られるように調整されているので、使用に先立っては必ず各構成品の製造番号を確認してください。また、他の製造番号の診断試薬と組み合わせて使用しないでください。
- 3.  ヨーネ・ファインドを使用するために必要な器具、試薬は
- マイクロピペット、フィルター付マイクロピペットチップ、マイクロチューブ、小型遠心機、PCR用96穴プレートあるいは0.2 mL PCR用チューブ、リアルタイムPCR装置、手袋
- 4.  凍結融解の影響は
- 凍結融解15回までは反応に影響をおよぼさないことを保証しています。陽性及び陰性コントロールは、開封後9か月まで4℃で保管することができます。
- 5.  陰性解離温度及び陽性解離温度の目安は
- 以下は各リアルタイムPCR装置における参考値です。
  
 
 上記以外のリアルタイムPCR装置を使用する場合は、当該機種において表示された強陽性コントロール並びに陰性コントロールの解離温度の±2℃を、それぞれ陽性、陰性解離温度の範囲内としてください。
- 6.  糞便からの核酸抽出に関する基本的注意事項は
- ・ 糞便からの核酸抽出の精度管理は、ヨーネ病検査マニュアルに準じて行うこと。
 ・ ヨーネ菌DNAの抽出・精製には、抽出精製試薬キット「ヨーネ・ピュアスピン」(株式会社ファスマック)を使用する。その他のキット、試薬を用いる場合は、ヨーネ病検査マニュアル(農研機構 動物衛生研究部門)に基づき、ヨーネ菌DNA抽出効率が同等以上であることが確認された製品を用いること。
 ・ 抽出精製されたDNAは、-20℃で保管すること。
- 7.  判定に関する基本的な注意事項は
- 
サーモフィッシャーサイエンティフィック社製のリアルタイムPCR装置の設定方法に関する注意事項
 ・ パッシブリファレンスダイをNoneに設定し、ROXによる補正は行わないこと。
 ・ ABI7500及びABI7500Fastにあって、Software v1.4で試験を実施した場合、解析はQuantStudio 6/7 Pro system Softwareを用いて行うこと。
 ・ v2.0以前のSoftwareで試験を実施した場合も、解析はQunatStudio 6/7 system Software を使用すること。
 
 マニュアル設定に関する注意事項
 ・ 結果の解析に当たり、自動解析モードで引かれたスレッショルドラインが非特異的なバックグラウンドの蛍光増幅曲線と交差する場合には、スレッショルドラインの設定位置をマニュアルモードにより、交差しないように設定を変更する。その際、新たに設定するスレッショルドラインの位置は強陽性コントロールにおいて蛍光強度が指数関数的に増幅している範囲内に設定すること。
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資料
SDS(Safety Data Sheet) 
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関連情報
備考
- 本製品は国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、独立行政法人 家畜改良センター、株式会社ニッポンジーンが所有する特許のライセンスを受けて製造販売しています。
関連製品
- 購入に関するお問い合わせ先
- 株式会社ファスマック 遺伝子検査事業部
 
 住所: 〒243-0041 神奈川県厚木市緑ヶ丘5-1-3
 電話: 046-295-8787
 ファックス: 046-294-3738
 メールアドレス: gmo fasmac.co.jp fasmac.co.jp
- 製品に関するお問い合わせ先
- 株式会社ニッポンジーン 診断試薬部
 動物用体外診断用医薬品 窓口担当 まで
 
 住所: 〒930-0982 富山県富山市荒川1丁目1番25号
 電話: 076-442-3611(受付時間:平日9:00-12:00、13:00-17:00)
 ファックス: 076-443-9121
 メールアドレス: info-dd nippongene.com nippongene.com