Expression Vector pLEAD DNA 

組換えタンパク質発現ベクター
DNA、遺伝子クローニング
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
Expression Vector pLEAD4 DNA, pre-digested 315-06801 5.0 μg 36,000円  
Expression Vector pLEAD5 DNA, pre-digested 312-06811 5.0 μg 36,000円  

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明

pLEAD DNA は、大腸菌を宿主とする組換えタンパク質発現ベクターです。本品は転写されたmRNA から効率よく翻訳が行われるように工夫された特徴的な構造を持っており、大腸菌でのタンパク発現で活性を持つタンパク質が得られない場合やGC 含量の高い遺伝子を効率よく発現させたい場合に使用することで、状況の改善が期待できます。また、あらかじめマルチクローニングサイトを制限酵素で消化してあるので、すぐに実験を開始できます。pLEAD ベクターは発現させる遺伝子の配列によって、pLEAD4、 pLEAD5 の2 種類から選択します。

特長

  1. 効率の良い翻訳を行うために、第1ORFの終止コドンと第2ORFの開始コドンをオーバーラップさせた特徴的な構造を採用。
  2. プロモーターには転写効率の良い tac プロモーターを選択。
  3. 融合タンパク質としてではなく、直接発現可能。
  4. 目的遺伝子のクローニングに用いる制限酵素であらかじめ切断してあるので、簡便に実験が行える。

用途

起源 Plasmid pLEAD4 または Plasmid pLEAD5 を保持したE. coli JM109
M.W. 1.73 x 106 Da(pLEAD4:2,657 bp, pLEAD5:2,659 bp)
形状 10 mmol/l Tris-HCl(pH 8.0), 1 mmol/l EDTA
濃度 0.5 µg/µl
純度 A260/A280 ≒ 1.8
備考 GenBank Accession No. AB049968(pLEAD4),AB049969( pLEAD5)

▲このページのトップへ

製品内容

Expression Vector pLEAD4 DNA, pre-digested
構成品 容量 保存 備考
Expression Vector pLEAD4 DNA, pre-digested 5.0 µg -20°C  
Expression Vector pLEAD5 DNA, pre-digested
構成品 容量 保存 備考
Expression Vector pLEAD5 DNA, pre-digested 5.0 µg -20°C  

▲このページのトップへ

使用例

構造模式図

map_plead-dna

<ベクターの選択>

Expression Vector pLEAD4 DNA では、発現させるタンパク質のN末端側より 2 アミノ酸目に対応するコドンの 1 塩基目が A に限定されます。
発現させるタンパク質のN末端側より2 アミノ酸目に対応するコドンの 1 塩基目が A 以外であり、A に置換できない場合には、Expression Vector pLEAD5 DNA をご使用下さい。

実験例1  Expression Vector pLEAD5 DNA による耐熱性DNA ポリメラーゼの発現

耐熱性DNAポリメラーゼを発現させた大腸菌を超音波破砕し、可溶性画分をSDS-PAGEにより分離した。

sds-page <発現条件>
Lane 1: pLEAD5 (E.coli JM109/37℃)
Lane 2: vector A (E.coli JM109/37℃、1 mM IPTG)

Expression Vector pLEAD5 では、IPTG による強制的な発現誘導を行うことなく、従来の発現用ベクター (vector A) よりも効率良く耐熱性DNA ポリメラーゼが豊富に発現した。

実験例2  Expression Vector pLEAD5 DNA で発現したタンパク質の熱安定性試験

上記実験例1で得た耐熱性DNAポリメラーゼを精製し、熱処理後の活性を評価した。

vector-A plead5 1: 未処理
2: 70℃・40 分間
3: 70℃・80 分間
* 未処理の場合のDNA ポリメラーゼ活性を100%とする。

Expression Vector pLEAD5で発現した耐熱性DNAポリメラーゼは、70℃で80分間の熱処理を施した後も活性を維持しており、従来の発現ベクター (vector A) を用いてIPTG誘導により強制発現させたタンパク質と比較して熱安定性において優れていた。

▲このページのトップへ

資料 Data Sheet

製品マニュアル

SDS(Safety Data Sheet)

▲このページのトップへ

関連情報

備考

参考文献

関連製品

問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 学術営業課

ページトップ