GM quicker 2

コメ・ナタネ・ジャガイモからのDNA抽出キット
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
GM quicker 2 310-06591 50回用 45,000円  

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明


GM quicker 2 50回用

GM quicker 2 は、穀物であるコメ、ナタネ、ジャガイモからDNAを抽出するためのキットです。本キットでは、抽出対象を穀物へ特化させることによって、約40 分間という短い時間で高い精製度のDNAを抽出することができます。また、本キットはα- アミラーゼを使用することにより、うるち米のみならずもち米にも対応した設計となっており、コメ未知試料の検査において対応が可能です。さらに、コメおよびナタネに関しては、1 粒検査のためのDNA 抽出にも対応が可能です。

特長

・コメ、ナタネ、ジャガイモから約40分で高精製度のDNAを抽出可能・抽出操作にフェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒が不要・試料のクロスコンタミネーション防止に配慮したキット設計・抽出したDNAはPCRや制限酵素反応にそのまま使用可能

  • GM quicker 2 は、厚生労働省 「平成18年9月15日付け食安輸発第0915002号」において、遺伝子組換え米(LLRICE601)の検査法(DNA抽出精製)に収載されました。
  • GM quicker 2 は、厚生労働省 「平成19年1月26日付け食安監発第0126005-8号」における「安全性未審査の中国米加工品の検知法」に収載されました。
  • GM quicker 2 は、厚生労働省 「平成21年6月26日付け食安監発0626008号」において、安全性未審査の遺伝子組換えナタネ(RT73 B.rapa)の暫定検査法(スクリーニング検査のDNA抽出精製 法)に収載されました。

▲このページのトップへ

製品内容

使用回数

DNA 抽出を50 回行うことができます。
試料の種類やサイズによって必要な試薬量が変わります。不足分については単品でご購入下さい。

GM quicker 2 (50回用)
構成品 容量 保存 備考
GE1 Buffer 40 ml x 1 本 室温  
GE2-K Buffer 5 ml x 1 本 室温  
GB3 Buffer 12.5 ml x 1 本 室温  
GW Buffer 40 ml x 1 本 室温 エタノール含有
TE (pH8.0) 10 ml x 1 本 室温  
Proteinase K (20 mg/ml) 1 ml x 1 本 -20°C  
α-Amylase (高濃度品) 0.1 ml x 1 本 -20°C  
RNase A (100 mg/ml) 0.5 ml x 1 本 室温 RNase A を長期間ご使用にならない場合には、冷蔵保存もしくは冷凍保存(-20°C)して下さい。
Spin Column 50 本 x 1 袋 室温 上部パーツ:カラム、下部パーツ:Collection Tube

輸送方法

ニッポンジーンから直送する場合、室温品を入れたキット箱と-20°C品とドライアイスを入れたスチロールボックスを一つの段ボール箱にまとめて入れて常温で輸送しています。

▲このページのトップへ

使用例

 

実験例:1 コメからのDNA抽出プロトコール

1. コメをフードミル等で粉砕し、コメ粉末試料を調製する。
2. 2.0 ml チューブに 0.5 gのコメ粉末試料を秤量し、700 µl のGE1 Buffer、20 µlのProteinase K、2 µlのα-Amylase および10µl の RNase A をそれぞれ添加し、ボルテックスミキサーにて 30 秒間攪拌する。
3. 15分間、60°Cで加温する。
4. 85 µl の GE2-K Buffer を添加し、ボルテックスミキサーにてよく混和する。
5. 遠心(≧13K x g, 5分間, 室温)する。
6. 上清 400 µlを新しい 1.5ml チューブに移す。
7. 150 µl の GB3 Buffer を添加後、150 µl のイソプロパノールを添加し、10~12 回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
8. 7の混合液を Spin Column に全量移し、遠心(13K x g, 30秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
9. 650 µl の GW Buffer を Spin Column に添加した後、遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
10. Spin Columnを新しい 1.5 ml チューブに移す。
11. 50 µlの TE(pH8.0)を滴下した後、3 分間室温で静置する
12. 遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液を回収する。

実験例:2 コメ1粒からの DNA抽出プロトコール

1. コメ種子1粒をアルミホイル等で包み、金槌等で粉砕し、コメ粉末試料を調製する。
2. 1.5 ml チューブにコメ粉末試料を添加し、250µl のGE1 Buffer、10 µlのProteinase K、2 µlのα-Amylase および5 µl の RNase A をそれぞれ添加し、ボルテックスミキサーにて 30 秒間攪拌する。
3. 15分間、60°Cで加温する。
4. 40 µl の GE2-K Buffer を添加し、ボルテックスミキサーにてよく混和する。
5. 遠心(≧13K x g, 5分間, 室温)する。
6. 上清 200 µlを新しい 1.5ml チューブに移す。
7. 75 µl の GB3 Buffer を添加後、75 µl のイソプロパノールを添加し、10~12 回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
8. 7の混合液を Spin Column に全量移し、遠心(13K x g, 30秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
9. 650 µl の GW Buffer を Spin Column に添加した後、遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
10. Spin Columnを新しい 1.5 ml チューブに移す。
11. 50 µlの TE(pH8.0)を滴下した後、3 分間室温で静置する
12. 遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液を回収する。

→実験データはこちら

実験例:3 ナタネからのDNA抽出プロトコール

1. ナタネ種子をフードミル等で粉砕し、ナタネ粉末試料を調製する。
2. 2.0 ml チューブで 0.2gのナタネ粉末試料を秤量し、800 µl のGE1 Buffer、20µlのProteinase K、10µl の RNase A をそれぞれ添加し、ボルテックスミキサーにて 30秒間攪拌する。
3. 15分間、65°Cで加温する。
4. 100 µl の GE2-K Buffer を添加し、ボルテックスミキサーにてよく混和する。
5. 遠心(≧13K x g, 5分間, 室温)する。
6. 上清 350 µlを新しい 1.5ml チューブに移す。
7. 130 µl のGB3 Buffer を添加後、130 µlのイソプロパノールを添加し、10~12 回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
8. 7の混合液を Spin Column に全量移し、遠心(13K x g, 30秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
9. 650 µl の GW Buffer を Spin Column に添加した後、遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
10. Spin Columnを新しい 1.5 ml チューブに移す。
11. 50 µlの TE(pH8.0)を滴下した後、3 分間室温で静置する
12. 遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液を回収する。

実験例:4 ナタネ1粒からのDNA抽出プロトコール

1. 1.5 ml チューブにナタネ種子1粒を入れ、ペッスルでよく破砕する。
2. 250 µl のGE1 Buffer、10 µlのProteinase K、5 µl の RNase A をそれぞれ添加し、ボルテックスミキサーにて 30 秒間攪拌する。
3. 15分間、65°Cで加温する。
4. 40 µl の GE2-K Buffer を添加し、ボルテックスミキサーにてよく混和する。
5. 遠心(≧13K x g, 5分間, 室温)する。
6. 上清 200 µl を新しい 1.5ml チューブに移す。
7. 75 µl の GB3 Buffer を添加後、75 µl のイソプロパノールを添加し、10~12 回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
8. 7の混合液を Spin Column に全量移し、遠心(13K x g, 30秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
9. 650 µl の GW Buffer を Spin Column に添加した後、遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
10. Spin Columnを新しい 1.5 ml チューブに移す。
11. 50 µlの TE(pH8.0)を滴下した後、3 分間室温で静置する
12. 遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液を回収する。

実験例:5 生ジャガイモからのDNA抽出プロトコール

1. 生ジャガイモを約3 mm角のサイコロ状にナイフで細かく切断する。
2. 1.5 ml チューブで 0.3 gの生ジャガイモ粉末試料を秤量し、500µl のGE1 Buffer、4 µl の RNase A をそれぞれ添加してペッスルでよく破砕後、ボルテックスミキサーにて 30 秒間攪拌する。
3. 85 µl の GE2-K Buffer を添加し、ボルテックスミキサーにてよく混和する。
4. 遠心(≧13K x g, 5分間, 室温)する。
5. 上清 400 µl を新しい 1.5ml チューブに移す。
6. 150 µl の GB3 Buffer を添加後、150 µl のイソプロパノールを添加し、10~12 回チューブを激しく転倒させ、よく混和する。
7. 6の混合液を Spin Column に全量移し、遠心(13K x g, 30秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
8. 650 µl の GW Buffer を Spin Column に添加した後、遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液は廃棄する。
9. Spin Columnを新しい 1.5 ml チューブに移す。
10. 50 µlの TE(pH8.0)を滴下した後、3 分間室温で静置する
11. 遠心(13K x g, 60秒間, 室温)し、濾液を回収する。

本キットを用いてコメ種子1粒からDNA 抽出を行った。いずれの種子からもDNA を抽出することができた。
本キットで抽出したDNA 50 µl のうちの20 µl 量を 1% Agarose S で電気泳動した。

Data 2: コメ種子1粒から抽出したDNAのPCR

本キットを用いて抽出した、コメ(コシヒカリ)種子1粒からの DNAサンプル0.1µl を鋳型とし、コシヒカリ特異的な領域をPCRにて増幅した。 PCR産物の一部 (10 µl) を 2% Agarose S ゲルで電気泳動した。

Data 3: コメ種子からのDNA抽出と制限酵素消化

本キットで各種コメ種子から抽出したDNA を制限酵素EcoRⅠで消化した。

Data 4: 乾燥コンブからのDNA抽出


① GM quicker 2
② GM quicker 2 + HULKアルギン酸分解酵素

乾燥コンブから、本品 (コメDNA抽出プロトコール) を用いてDNAを抽出した。HULKアルギン酸分解酵素を加える場合と加えない場合とで、DNA収量を比較した。

結果  本製品とHULKアルギン酸分解酵素を組み合わせることで、DNA収量が増加した。

→詳しい実験プロトコールやその他の実験例はこちら (Data 3)

▲このページのトップへ

資料 Data Sheet

製品マニュアル

SDS(Safety Data Sheet)

▲このページのトップへ

関連情報

備考

関連製品

問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 術営業

ページトップ