Lysis buffer for DirectAce

組織溶解液 (DirectAce 用)
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
Lysis buffer for DirectAce 318-08231 100 ml 14,800円  

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明

本品は、リアルタイムPCR試薬(蛍光標識プローブ検出用) DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube の前処理試薬として最適化された核酸抽出液です。
検体(種子粉砕物、食品など)の前処理に使用することができます。

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製品内容

使用回数

試料約 50 mg に 400 μlを添加する場合、250回使用できます。
試料約 5 g に 20 mlを添加する場合、5回使用できます。

保存方法

室温

組織溶解液 (DirectAce 用)
構成品 容量 形状
Lysis buffer for DirectAce 100 ml x 1 形状: 20 mM Tris-HCl (pH8.0), 5 mM EDTA, 400 mM NaCl, 0.3% SDS

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使用例

使用例

生体試料と組織溶解液の量比は、生体試料の種類や状態に応じて変更します。静置後、必要に応じて遠心分離を行っても良いです。

フードミルを使用する場合

生体試料約5 g に20 ml の組織溶解液(DirectAce 用)を加えてフードミル等で破砕する。
20 分間常温で静置後、上清を蒸留水もしくは本品で2 倍以上に希釈して鋳型DNA 溶液とする。

粉砕物を使用する場合

生体試料約50 mg に400 μl の組織溶解液(DirectAce 用) を加えてボルテックスミキサー等で良く撹拌する。
20 分間常温で静置後、上清を蒸留水もしくは本品で2 倍以上に希釈して鋳型DNA 溶液とする。

ペッスルを使用する場合

生体試料約50 mg に400 μl の組織溶解液(DirectAce 用) を加えてペッスルで生体試料を良く磨り潰した後、ボルテックスミキサー等で良く撹拌する。
20 分間常温で静置後、上清を蒸留水もしくは本品で2 倍以上に希釈して鋳型DNA溶液とする。

実験例1 粗抽出DNA溶液からのトウモロコシ内在性遺伝子(SSIIb)の検出

トウモロコシ種子 5 gに20 ml のLysis buffer for DirectAceを加えてフードミルで破砕し、20分間常温で静置後、上清を蒸留水で2倍以上に希釈したものを鋳型DNA溶液(粗抽出DNA溶液)とした。
得られた粗抽出DNA溶液とリアルタイムPCR試薬DirectAce qPCR Mix plus ROX Tubeを用いて、トウモロコシ内在性遺伝子SSIIb検出するプライマー対およびプローブ(HEX/TAMRA)を用いて増幅の確認を行った。なお、この実験例では、Internal Positive Control(IPC)としてプラスミドDNAをPCR反応液へ添加し、IPC検出用のプライマー対およびプローブ(FAM/TAMRA)を用いてIPCを検出する反応を同時に行った(Duplex real-time PCR)。

Template: 
トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液
Probe: 
SSIIb-Taq(HEX/TAMRA), IPC-Taq(FAM/TAMRA)
定量PCR 試薬: 
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube
PCR volume: 
25μl
サンプル数: 
n=3
装置: 
ABI PRISM® 7500
Run mode: 
9600 emulation mode
PCR condition: 
95°C 10分→(95°C 15秒→65°C 1分) x 45サイクル

結果

Duplex real-time PCRの増幅曲線(Threshold Line=0.064、Base Line=3~15 cycle)

トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液から良好にトウモロコシ内在性遺伝子SSIIbを検出することができた。

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Q & A

どのような食品で使用実績がありますか。

使用実績

  • 穀物・種子
    トウモロコシ種子、ダイズ種子、コメ(玄米)、ワタ種子、アルファルファ種子、ベントグラス種子、フラックス種子、テンサイ種子、メロン種子、カボチャ種子
  • 果物
    キウイ果肉、パパイヤ果肉、イチゴ果肉、バナナ果肉、メロン果肉、ブドウ果実(いずれも可食部、皮は除く)
  • 野菜
    ホウレンソウ、トマト、ナス、カボチャ、ニンジン、ブロッコリー、ジャガイモ、サツマイモ、ナガイモ、シイタケ、ダイコン、ネギ(いずれも可食部、皮は除かず全体)
  • 加工食品
    小麦粉、そば粉、上新粉、ポテトチップス、チョコレート、バタークッキー、食パン、ヨーグルト、牛乳、魚肉ソーセージ、ウインナ、カマボコ、豆腐
  • 魚介類
    マグロ切り身、シャケ切り身、アジ切り身、タイ切り身、サバ切り身、エビ、イカ、アサリ
  • 肉類
    牛肉、ブタ肉

参考文献

  • Mano, J.; Hatano, S.; Futo, S.; Minegishi, Y.; Ninomiya, K.; Nakamura, K.; Kondo, K.; Teshima, R.; Takabatake, R.; Kitta, K.; Development of direct real-time PCR system applicable to a wide range of foods and agricultural products., Food Hyg. Saf. Sci. 2014, 55, 25-33.

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資料 Data Sheet

製品マニュアル

SDS(Safety Data Sheet)

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関連情報

備考

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問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 学術営業課

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