GM quicker 96

トウモロコシ種子粉砕物からのDNA抽出キット
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
GM quicker 96 319-07161 384回用 150,000円  

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明


96ウェルカラムプレート

本品は、トウモロコシ種子粉砕物からDNA を抽出するためのキットです。本品は、カオトロピックイオン存在下でDNA がシリカへ吸着する原理(Boom Technology)を採用しており、抽出操作にフェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しません。

本品は、抽出対象をトウモロコシ種子へ特化させることによって、96 粒の種子から約1.5 時間という短い時間で簡便に高品質なDNA を抽出することができます。使用するポリスチレン製の96 ウェルカラムプレートは、最大1800 x g までの遠心力を許容し、内封されたシリカメンブレンは、十分なDNA 吸着容量を確保しています。本品によって抽出された DNA は、PCR や制限酵素反応に適用することができます。

特長

・トウモロコシ種子の96 サンプルから、同時に約1.5 時間で高純度のDNA が抽出可能・抽出操作にフェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒が不要・抽出したDNA はPCR や制限酵素反応にそのまま使用可能

  • GM quicker 96 は、厚生労働省 「平成21年6月26日付け食安監発0626008号」において、安全性未審査の遺伝子組換えナタネ(RT73 B.rapa)の暫定検査法(粒確認検査のDNA抽出精製法)に収載されました。
  • GM quicker 96 は、厚生労働省 「平成21年8月3日付け食安発第0803第8号」において「組換えDNA技術応用食品の検査法について(補足)」の別添 粒単位検査法に収載されました。

▲このページのトップへ

製品内容

使用回数

DNA 抽出を384回(96ウェルプレート x 4枚)行うことができます。
キット構成品の一部は単品でご購入いただけます。

GM quicker 96 (384回用)
構成品 容量 保存 備考
GE1 Buffer
240 ml x 4
室温
 
GE2-K Buffer
150 ml x 1
室温
 
GB3 Buffer
120 ml x 1
室温
 
GW Buffer
150 ml x 2
室温
GW Buffer にはエタノールが含まれていますので、ご使用後は蒸発を防ぐために必ず蓋を閉めてください。
TE (pH8.0)
50 ml x 1
室温
 
RNase A (100 mg/ml)
0.8 ml x 4
室温
/長期 冷蔵・冷凍
RNase A を長期間ご使用にならない場合には、冷蔵保存もしくは冷凍保存(-20°C)してください。
96ウェルカラムプレート
4枚
冷蔵(2~10°C)
96 ウェルカラムプレートは製品到着後、チャック式袋に密閉した状態で、冷蔵保存(2°C~10°C)して下さい。
1.00 mlコレクションプレート
4枚
室温
 
0.35 mlコレクションプレート
4枚
室温
 
コレクションプレートキャップ
4枚
室温
 

輸送方法

ニッポンジーンから直送する場合、バッファーとプレートを入れたキット箱二つを段ボール箱一つにまとめて入れて常温で輸送しています。

▲このページのトップへ

使用例

 

実験例:1 トウモロコシ種子1 粒(およそ250 mg)からのDNA 抽出プロトコール

1. トウモロコシ種子(1粒)をフードミルまたはビーズ式破砕機等で粉砕する。
2. トウモロコシ種子粉砕物の入ったチューブに、1.5 ml のGE1 Bufferおよび 5 µl のRNase Aをそれぞれ添加する。ボルテックスミキサー等にて30 秒間攪拌する。96 サンプルを同時に抽出する場合は、240 ml のGE1 Buffer に対し、予め0.8 mlのRNase Aを添加し 混合した後すぐに、サンプルの入ったチューブへ1.5mlずつ添加しても良い。
3. 10分間、室温で静置する。
4. 180 µl のGE2-K Bufferを添加し、ボルテックスミキサー等にてよく混和する。
5. 遠心(1.4~1.8K x g, 10分間, 室温)する。
6. 上清400 µl を新しいマイクロチューブもしくは1 ml容96穴プレートに移す。
7. 250 µlのGB3 Bufferを添加し、マイクロチューブを10~12回激しく転倒させ、よく混和する。(1 ml容96穴プレートを使用する場合はピペッティング等にてよく混和する)
8. キット添付の1.00ml コレクションプレート上に96 ウェルカラムプレートをセットした後、⑦の混合液650 µl を96 ウェルカラムプレートへ移す。遠心(1.4~1.8K x g, 20 分間, 室温)した後、濾液はピペットチップで廃棄する。
9. 650 µl のGW Bufferを(1.00ml コレクションプレート上にセットした)96ウェルカラムプレートに添加し、遠心(1.4~1.8K x g, 10 分間, 室温)した後、 濾液は廃棄する。
10. 96ウェルカラムプレートを乾燥させるため、遠心(1.4~1.8K x g, 10 分間, 室温)した後、濾液は廃棄する。
11. 96ウェルカラムプレートを0.35 ml コレクションプレート上にセットする。
12. 100 µlのTE(pH8.0)を滴下した後、3分間室温にて静置する。
13. 遠心(1.4~1.8K x g, 10分間, 室温)した後、濾液を回収する。サンプルの保存には、付属のコレクションプレートキャップをご使用下さい。(コレクションプレートキャップの耐温度は、-80°C~121°C)

本キットで抽出したトウモロコシのDNAは、いずれのウェルもA260/280 = 1.8 以上であり、高純度なDNAであることが示唆された。

トウモロコシ種子(甘味種)から本キットを用いて抽出したDNAのA260/280

 

トウモロコシ種子(甘味種)から本キットを用いて抽出したDNAの収量

 

▲このページのトップへ

資料 Data Sheet

製品マニュアル

SDS(Safety Data Sheet)

▲このページのトップへ

関連情報

備考

関連製品

問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 学術営業課

ページトップ